昇温・加熱・冷却工程時の温度均一性が非常に高く、温度バラつきのない殺菌装置です。プレート式熱交換器を搭載して間接加熱・冷却を行うことで、蒸気や冷却水からの汚れの混入を防ぎ、大切な商品を安全に処理します。
各製品トレー上に配置された4方向スプレーノズルが、上下段・前後左右どのトレー位置でも、同一クオリティでの加熱殺菌を可能にしました。ノズル方向が明確で、各トレーの中心部まで均一な熱水拡散を実現しています。
浮力や液深による水圧の影響がなく、大型装置でも含気容器・ガラス瓶に対応可能です。また、含気容器は含気容器処理システムで容器を変形させる事なくレトルト殺菌を行うことができます。
熱水貯湯式に比べ保有水量は1/6~1/7と少なく、プレート式熱交換器の標準装備でクーリングタワーを使用できるためランニングコストを削減します。大型装置では温水回収システム(オプション)の採用で、さらなる省エネルギー・節水化も可能です。
循環水はプレート式熱交換器で加熱殺菌されるため、冷却工程での二次汚染がなく、塩素等による冷却水の前処理が不要です。また、加熱蒸気から汚れが混入する心配もありません。
温水槽が不要で、軽量・コンパクトサイズのため、2階への設置など自由なレイアウトが可能です。
また、直接加熱では難しい静音化を実現し、作業環境を改善します。
満注殺菌方式で液流の切り替えにより温度バラツキを抑えるだけでなく、大型缶詰や業務用パウチにも対応できる回転式(オプション)の選択も可能な、汎用性の高い殺菌装置です。
処理槽内の水流方向を切り替えることにより、上下左右どのトレー位置でも均一水流を実現します。各製品トレーの中心部まで水流を分散させる理想的なシステムで、ムラのない均一な殺菌ができます。
温水槽に予め熱水を準備して高温からの加熱殺菌を行うことで、高温短時間殺菌が可能です。
大型缶詰や業務用パウチを使用した高粘性食品は、静置式では中心部まで短時間で加熱殺菌することが困難です。回転動作により撹拌することで、高粘性食品も短時間で中心部まで均一に加熱でき、効率的な殺菌を実現します。
含気容器に最適な温水槽準備温度・処理温度・温度カーブ・圧力カーブで運転します(含気容器処理システム)。
殺菌を行う食品に対する計画殺菌条件を設定・登録するAMMU(パターン設定器)を採用(HACCP対応)。パターンカードにより最適な殺菌条件をワンタッチで呼び出すことで、設定操作のミスを防ぐ理想的なシステムは、殺菌装置単体から工場内の無人運転まで対応可能です。(FAシステム)